口腔カンジダ症は、@舌がピリピリする、A舌を含めた口内の違和感、B飲食時にしみる、C口内が乾きやすい、などの症状から検査をし、治療を開始します。
治療方法は、主に抗真菌剤の“うがい薬”や塗り薬、飲み薬による治療が知られています。 治療で使う抗真菌剤は、基本的に経口剤です。最近は有効性の高い薬もあり、当院では抗真菌剤のシロップ剤で、うがいによる治療をしています。 シロップを数十秒ほど口に含み、ゆっくりと全体に行きわたらせ吐き出す方法です。 1日1回約1週間程度続けることで、口腔カンジダを容易に治療できます。
大切なのは口の中を清潔にして、少しでも菌が増殖しないようにすることです。これを口腔ケアといいます。 歯磨きは口腔ケアの基本です。口腔カンジダ症の予防のためにも、日頃から丁寧な歯磨きが大切です。 しかし、高齢者など免疫力が落ちていると考えられる方は、口腔ケアをしっかりとしていても口腔カンジダを発症する場合があります。 こり場合、口の中を清潔にするだけでなく、抗真菌剤での治療を行うことをお勧めします。
次回は口腔乾燥症(ドライマウス)についてお話しします。 |
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